春を迎えるころにやっておきたいお庭のこと

お庭は完成した瞬間が一番、というわけではありません。
日々の水やりやお手入れ、
そして季節ごとの変化の中で、
少しずつ「その家のお庭」になっていくように思います。
今日もそんなお庭のある暮らしの話を少しだけ。
私たちがお庭づくりの現場で感じていることや
アイデア、道具などについて綴ります。
春を迎えるお庭に、やってあげたいこと
思い返せば、いつまでも暖かく、大丈夫かな?と不安になった冬の始まりではありましたが、年が明けると鹿児島でも雪景色になる日がありました。春のように暖かくなったり急に厳しい寒さが戻ったりと、山あり谷ありのなんだか例年より忙しい冬でした。
最後の最後、油断したころにやってきた長引く寒波で植物が傷んでしまった、というお庭も少なくなかったようです。
しばらく触らずにそっと様子を見守ってきた植物も、すっかり暖かくなりましたので、また水を与えて傷んだ部分を整理して様子を見てみましょう。
少しづつ元気を取り戻してくれるといいですね。
お庭づくりは実は春前が大事
凍結や積雪で、冬季はガーデニングがすっかりお休みになる地域がありますが、暖かい九州では枯れ枝を眺めつつお庭いじりを楽しむことができます。休眠期の植物も多く、植替や剪定など、造園業者には有難い繁忙期でもあります。けれども寒すぎる時期に無理に植物を触ると凍結や霜で根を痛めてしまったり、株を弱らせてしまうこともあるため注意も必要です。
二十四節気のひとつ、土の中の虫たちが活動を始めるころ、とされる『啓蟄』(毎年3月5日~20日くらいまでの期間)を迎える時期になると、気温が低く風が冷たくても、お日さまの力でずいぶんぽかぽかと感じられるようになります。少し動くと体も温まり、作業もしやすいですし、植物の植替えや剪定をするのに最高の気候です。
春の日に当たりながら、お庭の土を耕してみたり、込み入った枝を剪定してみたりすると気持ちまですっきり。体のリズムもリセットされるような感覚になります。
「抜いていいのかな?」と迷っていた雑草もそろそろ正体がわかり、始末をする決心がつくかもしれません。切り戻しの仕方がわからなかった宿根草も
今なら自信を持ってカットできるかもしれません。伸びよう、開こうとしている植物の育ちを応援するために肥料を与えたり、土にたい肥を漉き込んだりするのにも良い時期です。
春先のお庭いじりにはなんだかいいことがたくさんあるものです。
また、新芽が出そろう前でいつもより広々と感じられる春先のお庭では
ガーデニンググッズやテーブル・イスなどの塗り替えやお手入れにも
ベストなタイミングです。
庭木の健康チェックも忘れずに!
新芽が展開しはじめる春先は、庭木の枝についた虫や病気などによる変化にも気付くことができます。土いじりで首や背中が疲れたら、肩をゆっくり回しながら樹木の枝などを観察してみてください。
近年、外来種の〈チュウゴクアミガサハゴロモ〉の被害があちらこちらに広がり問題になっています。〈ハゴロモ〉というと、子どものころに出会ったことがある方も多いのではないでしょうか。白くフワフワした毛のようなものをまとい、捕まえようとするとウサギのようにピョーンと跳ねるあの虫。
在来種の〈アミガサハゴロモ〉といいます。
カメムシの仲間で樹液を吸汁し植物を弱らせてしまう害虫の一種です。
在来のアミガサハゴロモの被害は限定的であり、環境の一員として共生してきました。一方で、昨今生息が広がる外来種の〈チュウゴクアミガサハゴロモ〉は寄生する植物の好みが幅広く、庭木から農作物にまで害を及ぼしています。
私たちSANPOHのお庭づくりでもよく植えるバラや、ブルーベリー、ビルベリー、柑橘などの果樹。さらにカツラやティーツリーなどのシンボルツリーまで。本当にあらゆる植物の枝についているのを見かけます。
特に、柔らかい枝先を好んで産卵するようで、枝の下側に白いフワフワがぎっしりとこびりついていたら駆除をします。
比較的新しくやってきた害虫のため特効薬もはっきりとわかっていないようなのですが、
・フワフワがこびりついた部分の枝ごとカットし、確実に捨てる。
・見つけるたびに歯ブラシや指先などでこさぎ落とす。
などして被害の拡大を防ぎます。(風通しよく、枝が込み入らないように剪定したり、駆除した後の枝に水をかけて洗い流してあげるのも効果があるような気がしています。)
また他にも、〈ミノムシ〉に葉を食べつくされてしまうケースや、
モミジ・バラ科の植物などは〈キクイムシ〉の被害も毎年多いです。葉が展開する前、変化に気付きやすい今のうちにできるだけ駆除しておきたいですね。物理的に数を減らすことが一番効果がありますのでぜひ、株元、枝先のチェックをしてみてください。
焦らない、お庭の整え方
春がやってきた!草や虫も活発に動き出し景色は徐々にカラフルに塗り替えられつつあります。土に触れればもうすっかりぽかぽかとしています。
とはいえ、実際には年度末の暮らしはお別れや巣立ちの季節。何かとバタバタと忙しく、お庭に構ってばかりはいられません。
春の明るいイメージとは裏腹に、切なかったり、ほこりっぽかったり…。
気付けば涙を拭いたり鼻をかんでばかりの毎日だったりもします。
そんな中でも春の景色は私たちにさりげなく喜びを与えてくれる存在。
ムスカリ、水仙、ユキヤナギ、ラナンキュラスにチューリップ…と
早春のお庭のリレーは私たちを応援してくれているようでもあります。
日向ぼっこのついでのような感覚で、少しづつお庭いじりを楽しめたらいいですね。お庭は1年や2年でかたちになるものでもありません。今年できなかったらまた来年。植物の力に励まされながら気長な気持ちでお庭と付き合えたら素敵だな、と思います。
お庭も色も、正解はひとつじゃありません。
季節の変わり目、
お庭のことでちょっとした疑問が出てきたら、
それだけでも大丈夫です。
相談するほどじゃないかな、と思った時でも
私たちを思い出していただけたら嬉しいです。
SANPOHとMERRY(メリー)の公式ブログ
『おしゃれだねといわれる
お庭をつくるアイデアブック』は
毎月おおよそ22日に更新していきます。
**********************
気候はいいのに、
春は花粉やほこりにも
悩まされるもの…
ガーデニングやお庭で過ごすその前に
ホースリールを使って
春の打ち水をしてみてはいかがでしょうか?
シャワーヘッドを〈ミスト〉に切り替えて
空中に散布したり、地面に水まきしてみてください。
ほこりっぽさや
花粉の飛散も少し落ち着き過ごしやすくなるはずです。
**********************
【お庭づくりの現場から生まれた、ホースリール〈MERRY〉】
↓詳しくはこちら
https://www.oniwa2merry.com
SANPOHは鹿児島県出水市を拠点に活動する
お庭づくりの小さな会社です。
↓
しあわせなら庭つくろう。
株式会社山宝
https://www.garden4everyone.com








